安倍総理は、政治資金問題で辞任した佐田氏に代わる行政改革担当大臣に、内閣府・副大臣だった渡辺喜美氏を起用しました。この問題を幕引きし、巻き返しを図りたい安倍総理ですが、求心力の低下は避けられそうにありません。
「昨日の真夜中、寝た後に突然、携帯電話が鳴りまして、何事だと思って、寝ぼけ眼でお話しを承ったものですから、驚きの方が先ですね」(渡辺喜美 新・行政改革相、28日)
渡辺氏は、「ミッチー」の愛称で親しまれた故・渡辺美智雄 元通産大臣の長男で、ストレートな物言いでテレビ出演も多いことから、安倍政権のイメージアップ役として期待もかかります。
しかし、与党内からは、今回の人事には佐田氏辞任の反省が生かされていないという指摘が出ています。
「そうした指摘は当たっていないと思っています。論功行賞という人事はやっていないと思います」(塩崎恭久 官房長官、27日)
初の組閣で「論功行賞人事」「仲良し人事」などと揶揄された「安倍流人事」。安倍総理を先の総裁選挙で支援していた佐田氏が初入閣を果たしたのは、安倍流人事の典型とされ、「身体検査」と呼ばれる身辺のスキャンダルの調査が甘かったのではないかと指摘されているのです。
「個人的には非常に明るい人で、私も大変、仲のいい代議士のひとりであります」(塩崎恭久 官房長官、28日)
そして、今回起用され、初入閣となった渡辺氏も「政策新人類」として、塩崎氏らを通じて安倍氏に近く、総裁選では早くから安倍氏支持でした。
「行革に詳しい知識を持っていますし、何といっても突破力がありますから。行政改革は突破力が必要です。そこを見込んで起用しました」(安倍首相)
安倍流人事を貫くことで「仲良し」のチームを強化し、ダメージを負った政権の巻き返しを図る安倍総理ですが、勢いづく野党側は対決姿勢を強めています。
「安倍内閣というものは、まさに『お友達内閣』」(民主党 菅 直人 代表代行)
来年1月25日からの通常国会では、夏の参議院選挙に向けて冒頭から与野党の激しい攻防が予想され、安倍政権は、難しい国会運営を迫られることになりそうです。(28日16:21)
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