【都江堰(中国四川省)=竹内誠一郎、北京=佐伯聡士】新華社電によると、大地震が発生した中国南西部・四川省の震源に当たるブン川県に武装警察部隊900人以上が陸路で入り、14日朝から救援活動に着手した。(ブンはサンズイに「文」)
軍の落下傘部隊の投入やヘリによる救援物資投下も実施し、救助・復旧作業が本格化する。同県中心部の家屋や道路の倒壊は深刻で、新たに少なくとも500人の死亡が確認されるなど、壊滅的な状況も明らかになってきた。
新華社通信は同日未明、四川省だけで死者が1万2012人に達し、9404人が生き埋め、7841人が行方不明になっていると伝えた。
同省以外では、これまでに甘粛省で206人、陝西省で103人、重慶市で11人の死亡が確認されている。13日午後現在、約11万人の人口のうち、3万人の安否が不明とされた四川省ブン川県での被害の実態が明らかになるにつれて、犠牲者の数はさらに増加する可能性がある。
同県は交通、通信が寸断されている上、地形が複雑で、断続的な余震や降雨のため、大規模な部隊はまだ到着していない。県内は山崩れなどで道路の70%以上が崩落、橋梁はすべて倒壊。
路上には大きな石が崩落し、通行を阻んでいる。新華社電によると、同県の映秀集落に入った軍の先遣隊は「住民の多数が生き埋めになっている」と語った。
13日夜、映秀に入ったアバチベット族・チャン族自治州幹部は同自治州のウェブサイトで、「(住民約1万6000人中)生存しているのは2300人だけで、そのうち1000人余りが重傷。学校の全壊で生徒が生き埋めになった。助けを求める子供の声が聞こえているが、重機など機材がなく、打つ手がない」と惨状を訴えた。
中国外務省によると、12日午後、四川省の臥竜地区から成都に戻る途中に地震に遭った英国の団体観光客31人が無事、成都に戻ったことが、14日確認された。
(2008年5月14日11時47分 読売新聞)